「消滅の光輪」~リーダーシップの本質が問われる今こそ読まれるべき
ずっと読まなければと思っていた眉村卓の「消滅の光輪」を読んでいる。
そもそも、この作品は僕が一番まじめにSFしていた高校生のころ、SFマガジンに連載されていた作品。
~当初は中篇の予定で連載が始められ、第1回は「前篇」、第2回は「中篇」だったが、第3回は「後篇・その1」となり、その後延々とカウントアップして一大長編となり、2年半余りを費やしてようやく完結した。~(WIKIPEDIAより引用)
というわけで、連載当時、いつ終わるのかわからず挫折していてン十年というわけだ。
最近になって、「司政官全短編」という文庫を読み、おもしろかったので、本作も読んでみようかと思っていたのだが、あまりの分厚さに敬遠していたのが実情。
それが、なんで、急に読み始めたかという、最近購入した「ギャラクシータブ」で電子書籍として読めるようになったからだ。こういう分量がある作品は、電子メディアで読めるのはなかなかいいものだ、と改めて思った。
で、まだ半分しか読んでいないのであるが、いやー、なんというか今こそ読むべき作品である。というか、管総理にぜひ読んでほしい(まあ読まないだろうが)。今の状況は、もちろん「日本沈没」を連想するわけではあるが、僕はそれ以上に本作のほうが直接に関係していると思う。滅亡へのタイムリミットがある中で、何百万人の市民を退避させる。そこには、ヒロイズムは不要であり、冷徹な計算と実行が必要となる。危機に瀕した行政官が何をすべきか、何ができるのかを描いた傑作だ。
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